連載「不登校と学びの設計図」第12回
勉強の遅れは、取り戻せます。これは気休めではなく、27年、学校に行きづらかった生徒と一緒に学んできた実感です。
ただし、やり方には順番があります。遅れた分を、同じ速さで追いかけるのではありません。つまずいた場所まで戻って、そこから積み直す。どこまで戻るかは、学年ではなく「どこでつまずいたか」で決めます。
書いた人:山本 卓司(岐阜開成学院.代表/通信制高校の教員歴27年)
どこまで、さかのぼる必要がありますか?
数学や英語は、前の内容の上に次の内容が乗る教科です。中2の連立方程式が解けない理由が、文字式の計算にあったり、さらに前の正負の数や、小学校の分数の計算にあったりします。英語なら、be動詞と一般動詞の区別があいまいなまま進んでいることがよくあります。
だから、「中1からやり直そう」と学年で区切ると、本当の穴を通り過ぎてしまうことがあります。逆に、全部を最初からやり直す必要もありません。戻るのは、穴のあるところだけです。
戻る場所は、どうやって決めるのですか?
教室での流れは、診断テストで今の位置を確かめ、計画を立て、演習を中心に進め、確認テストと振り返りで定着を見る、という順です。定着していなければ、もう一度そこを学びます。
使うのは学研教室の教材です。学年で区切られていないので、中学生でも小学校の内容に戻ることができます。英語は紙とデジタルを組み合わせ、数学と国語は小さな段階に分けたプリントで進めます。くわしくは教材ガイドに書いています。
さかのぼるのは、恥ずかしくないですか?
中学3年生が小学校のプリントを前にしたとき、最初は気まずそうな顔をすることもあります。それでも、一枚が解けると表情が変わります。「わかった」は、学年に関係なくうれしいものです。
教室では、ほかの子と進み方を比べません。怒ることもしません。プリントの番号は、その子だけのものです。
どれくらいで、追いつけますか?
ビバ☆マナでは、月次レポートと面談で、どこまで進んだかを保護者の方と共有します。点数だけでなく、「どの単元ができるようになったか」「何をやり直したか」を言葉にしてお伝えします。
最初の4週間は、量よりもペースづくりを大事にしています。週2回、決まった曜日に来られること。それができてから、学習の量を少しずつ増やします。「通える自信」と「できる自信」は、別々に育てるものだと考えています。
何の教科から始めればよいですか?
数学と英語は、穴をふさげば先に進めることがはっきりしている教科です。手ごたえが出やすいので、最初の自信につながります。国語の力は、ほかの教科の問題文を読む力そのものです。この話は「不登校の中学生に国語が大事な理由」に書きました。
ビバ☆マナのコースは2つです。マナコース(月19,000円・税込)は英語と数学。ビバコース(月25,000円・税込)は英語・数学・国語に、漢検・英検対策と特別授業がつきます。
家では、何をすればよいですか?
教室に行けた。プリントを1枚終えた。そうした行動のほうが、点数よりも先に変わります。ご家庭で毎日勉強の話をする必要はありません。むしろ、勉強のことは教室にまかせて、家では安心して休める場所であってほしいと思っています。
「不登校になると学力はどこまで落ちるのか」が気になる方は、「不登校で学力は落ちる?」もあわせて読んでみてください。この記事が「どう戻すか」なら、あちらは「何が落ちやすいか」の話です。
連載「不登校と学びの設計図」
よくあるご質問
不登校の勉強の遅れは取り戻せますか?
どこまでさかのぼればよいですか?
戻る場所はどうやって決めますか?
どれくらいの期間で追いつけますか?
何の教科から始めるのがよいですか?
週に何回通いますか?
不登校支援特化型 学研教室|岐阜開成学院 中学生コース
ビバ☆マナ
どこから戻ればいいか、一緒に確かめましょう。見学や相談だけでも大丈夫です。
月曜・木曜 15:00〜19:00(祝日休み)/ビバコース 月25,000円・マナコース 月19,000円(税込)/岐阜市金宝町(岐阜市文化センターの南正面)

