【連載③】不登校の中学生が教室に通い始めて最初の4週間にすること

連載「不登校と学びの設計図」第3回 通い始めの4週間は何をする?(ビバ☆マナ) ブログ

連載「不登校と学びの設計図」第3回

教室に通い始めて最初の4週間、ビバ☆マナでは勉強の量を追いません。先に作るのは、決まった曜日に来られるというペースです。

連載の第1回では学力を「部品」に分け、第2回では国語の力について書きました。今回は、その学びを動かし始める最初の1か月の設計図です。

書いた人:山本 卓司(岐阜開成学院.代表/通信制高校の教員歴27年)

最初の4週間は、何を大事にするのですか?

月曜と木曜に、教室へ来られること。最初の4週間は、それがいちばんの目標です。

学校から離れていた子にとって、決まった時間に家を出ることは、それだけで大きな仕事です。そこに「今日は何枚解いたか」まで求めると、通うこと自体が重くなります。

だから最初は、来られた日を数えます。プリントが1枚でも、半分でも、来られたことのほうを大事にします。

「通える自信」と「できる自信」は、何が違うのですか?

通える自信は「行ける」という感覚、できる自信は「わかる」という感覚です。この2つは、別々に育てます。

2つを同時に求めると、片方がつまずいたときに、もう片方まで崩れます。「問題が解けなかったから、もう行きたくない」となるのは、この2つが絡まっているときです。

最初の4週間は、通える自信を先に育てます。できる自信は、そのあとで小さなプリントを1枚ずつ積み上げながら育てていきます。順番を守ると、どちらも折れにくくなります。

最初の日は、何をするのですか?

今どこまでわかっているかを確かめる、短い診断から始めます。

診断の目的は、点数をつけることではありません。どこから始めれば無理がないかを決めることです。必要なら、小学校の内容までさかのぼります。

ビバ☆マナの学び方は、診断、計画、演習、確認テストと振り返り、という順番で回ります。わからないところがあれば、もう一度そこに戻ります。怒られることも、ほかの子と比べられることもありません。

保護者は、この時期に何を見ていればいいですか?

点数より、再開できた行動を見てください。
  • 決まった曜日に家を出られた
  • 教室で1時間座っていられた
  • 帰ってきて、教室の話を少しした

こうした変化は、テストの点よりずっと先に現れます。そして、点数よりずっと大事な変化です。ビバ☆マナでは月次レポートと面談で、こうした「できたこと」を言葉にしてお伝えしています。

教育の仕事を長く続けてきて思うのは、子どもは「動き出せた自分」を誰かに見てもらえたとき、次の一歩を踏み出せるということです。親さんには、その最初の証人になってほしいと思っています。

4週間たっても、ペースができなかったら?

焦らなくて大丈夫です。4週間は目安であって、締め切りではありません。

来られる日と来られない日が混ざっていても、それは失敗ではありません。どの曜日、どの時間なら来やすいのかを一緒に見直します。ペースは、その子の体と気持ちに合わせて作り直せます。

よくあるご質問

通い始めてすぐに、たくさん勉強しますか?
しません。最初の4週間は、決まった曜日に来られるペースづくりを優先します。
最初の日は何をしますか?
今どこまでわかっているかを確かめる短い診断から始め、無理のない始める場所を決めます。
保護者は何を見ていればいいですか?
点数より、家を出られた、教室にいられたといった「再開できた行動」を見てください。
ペースがなかなかできない場合は?
4週間は目安です。来やすい曜日や時間を一緒に見直します。

不登校支援特化型 学研教室|岐阜開成学院 中学生コース

ビバ☆マナ

最初の1か月をどう過ごすか、一緒に考えます。話を聞くだけでも大丈夫です。

月曜・木曜 15:00〜19:00(祝日休み)/ビバコース 月25,000円・マナコース 月19,000円(税込)/岐阜市金宝町(岐阜市文化センターの南正面)

見学・相談を申し込む

電話で話す 058-215-9432