連載「不登校と学びの設計図」第1回
「学校を休んでいるあいだに、学力が落ちてしまうのではないか」。不登校の親さんが最初に抱く不安の一つです。
先に答えます。学力には、落ちやすいものと落ちにくいものがあります。そして、落ちやすいものほど、順番さえ間違えなければ取り戻せます。この連載の第1回は、その不安を部品に分けるところから始めます。
書いた人:山本 卓司(岐阜開成学院.代表/通信制高校の教員歴27年)
学校を休むと、学びは止まってしまうのですか?
27年、学校に行きづらかった生徒と向き合ってきました。そして、その親さんたちとも。夜のリビングで「この子の将来の選択肢が閉ざされてしまうのでは」と不安になる気持ちは、よく分かります。
ただ、「学力が落ちる」という言葉はあまりに大ざっぱです。大ざっぱなものは、人を必要以上に不安にさせます。分けて見ると、手の打ちようが見えてきます。
「学力」は、どんな部品でできていますか?
- 教科:すべての教科が同じように落ちるわけではありません。積み上げの教科と、あとから取り戻しやすい教科があります
- 単元:「数学が苦手になった」のではなく、「中2の図形の証明でつまずいた」だけかもしれません。穴の場所が分かれば、戻る場所も決まります
- 学習習慣:決まった時間に机に向かい、ペンを持つ。知識より先に崩れるのは、このリズムです
- できるという感覚:「どうせ自分はダメだ」と思い込むと、どんな教材も届きません。学ぶ力の土台です
不登校の期間に、いちばん落ちやすいのは何ですか?
学校という枠が外れると、人は楽なほうへ流れます。スマホや動画は、その時間をいくらでも埋めてくれます。責めることではありません。けれど、放っておいて戻るものでもありません。
はっきり言います。「やればできる」は幻想です。やるか、やらないか。それだけです。学ぶ習慣を取り戻さないまま中学を卒業し、努力しなくても卒業できてしまう高校を選ぶ。その先を考えると、私は怖くなります。だから学習習慣を、いちばん大事な力だと考えています。
次に落ちやすいのは、何ですか?
「みんなが学校で学んでいるあいだ、自分は何もしていない」。この感覚は、想像以上に子どもの自信を削ります。目には見えませんが、学びに戻るときのいちばんの壁になります。
教科では、どれが落ちやすいですか?
英語は、文法のきまりが一つ抜けると、その上に乗る文がまるごと読めなくなります。数学は階段です。前の学年の単元があいまいなまま、今の単元に進むことはできません。逆に、覚えることの比重が大きい教科は、あとからでも取り戻しやすい教科です。
そして国語は、すべての教科を読むための土台です。国語の話は、次の第2回で書きます。
落ちにくいものは、何ですか?
この気持ちさえ残っていれば、知識もやり方も、あとから取り戻せます。親さんが大切に育ててきたその気持ちを、どうか手放さないでください。
ビバ☆マナでは、どこから取り戻しますか?
月曜と木曜の週2回、決まった曜日に教室へ来ることから始めます。最初の診断で、どの単元でつまずいたのかを確かめ、必要なら小学校の内容まで丁寧にさかのぼります。怒らない。比べない。小さな「できた」を積み重ねます。
ビバ☆マナは岐阜開成学院の中学生コースです。中学で取り戻した学びを、高校までつなげられます。
連載「不登校と学びの設計図」
よくあるご質問
不登校になると、学力は落ちますか?
いちばん先に取り戻すべきものは何ですか?
どこまでさかのぼればいいですか?
ビバ☆マナではどの教科を学べますか?
不登校支援特化型 学研教室|岐阜開成学院 中学生コース
ビバ☆マナ
どこで、何が止まっているのか。最初の診断で一緒に確かめます。見学や相談だけでも大丈夫です。
月曜・木曜 15:00〜19:00(祝日休み。月曜が祝日の場合は火曜に開講)/ビバコース 月25,000円・マナコース 月19,000円(税込)/岐阜市金宝町(岐阜市文化センターの南正面)


