「不登校=学力が落ちる」はどこまで本当? “落ちるもの/落ちにくいもの”を科学的に分解する

「不登校=学力が落ちる」はどこまで本当? “落ちるもの/落ちにくいもの”を科学的に分解する

はじめに:その「不安」には、正当な理由がある

こんにちは、岐阜開成学院.代表の山本です。
私は4半世紀以上、不登校の生徒と向き合ってきました。そしてその親さんにも。

あなたはおそらく、これまでお子さんの教育に対して、並々ならぬ情熱と深い理解を注いでこられたはずです。「ただ偏差値の高い学校へ行けばいい」という考えではなく、表現活動や文化的な豊かさ、そして何よりお子さん自身の知的好奇心を大切に育ててこられたのではないでしょうか。

だからこそ、今の状況に対して、言いようのない「焦り」を感じていらっしゃることとお察しします。

「このままでは、この子の知的な可能性が摘まれてしまうのではないか」 「学校というシステムから外れたことで、将来の選択肢が閉ざされてしまうのではないか」

夜、静まり返ったリビングで、そんな不安に押しつぶされそうになることもあるでしょう。しかし、まずはこれだけははっきりとお伝えさせてください。

「学校へ行かないこと」と「学びが止まること」は、決して同義ではありません。

今のあなたに必要なのは、根拠のない励ましでも、ましてや決断を急がせる営業トークでもなく、現状を冷静に把握するための「解像度の高い地図」です。今日は、20回シリーズの幕開けとして、私たちが最も恐れている「学力低下」という正体不明の怪物に、論理とデータという光を当てて分解していきます。

不安の正体を4つの「部品」に分解して見える化する

「学力が落ちる」という言葉は、あまりに抽象的です。抽象的なものは、人を過度に不安にさせます。まずは、2026年現在の教育心理学の知見に基づき、この不安を「対処可能な4つの部品」に解体してみましょう。

① 科目という側面:すべてが均等に落ちるわけではない

多くの親さんが「全教科ができなくなる」と錯覚しがちですが、実際には教科の性質によって「風化」のスピードは全く異なります。後に詳しく述べますが、暗記中心の社会と、積み上げが必要な数学では、対策の緊急度が違います。

② 単元という側面:どこで「結び目」が解けたのか

「数学が苦手になった」のではなく、「中2の図形の証明で論理の筋道を見失った」だけかもしれません。不登校の期間に、どの単元の、どの概念が抜け落ちたのか。この「穴の位置」を特定するだけで、不安の8割は解消されます。

③ 学習習慣:知識以前の「OS」の不具合

学力というアプリケーションを動かすためのOS、それが「学習習慣」です。決まった時間に机に座る、ペンを持つ、情報を整理する。不登校期間に最もダメージを受けるのは、実は知識そのものではなく、この「認知的なリズム」です。

④ 自己効力感:最も深刻な「心の摩耗」

「自分はやればできる(Self-Efficacy)」という感覚。これが学力の土台です。学校に行けない自分を責め、「どうせ自分はダメだ」というセルフイメージが定着してしまうと、どれほど優れた教材を導入しても効果は得られません。

【エビデンス】「学力」を構成する要素を再定義する

ここで、少し学術的な視点を入れてみましょう。OECD(経済協力開発機構)が提唱する「エデュケーション2030」でも、学力は単なる知識の量ではなく、「エージェンシー(自ら考える力)」や「メタ認知」を含めたものとして定義されています。

私たちが守るべき「学力」とは、以下の5つの階層で成り立っています。

  1. 基礎知識(コンテンツ):公式や英単語など
  2. スキル(コンピテンシー):情報を処理し、アウトプットする力
  3. メタ認知(学習の進め方):自分が何を理解していないかを理解する力
  4. 知的好奇心(ドライブ):知りたい、表現したいという欲求
  5. 自己肯定感(ベース):学ぶことに心理的安全性を感じている状態

不登校のお子さんの場合、1番と2番の停滞にばかり目が向きがちですが、実はお母様方が大切に育ててこられた「4番:知的好奇心」さえ生きていれば、1〜3番は後からいくらでもリカバリーが可能なのです。

徹底解剖:落ちやすい学力ランキング

現場での指導経験と学習統計に基づき、不登校期間に「何が、どの順番で危うくなるのか」をランキング形式で解説します。

第1位:学習習慣(手をつける力)

これは圧倒的です。学校という強制的な枠組みが外れると、人間の脳は「楽な方」へ流れます。2026年現在、SNSや動画コンテンツのレコメンド機能はかつてないほど巧妙化しており、お子さんの「能動的に学ぶ時間」を容赦なく奪い去ります。学習習慣を取り戻すことなく中学を卒業し、努力しなくても卒業できる通信制高校に入り、もし大学に進んでしまったら・・・どんな大人が出来上がるか考えただけも恐ろしいです。学習習慣は最重要能力です。「やればできる」なんて全くの幻想です。やるかやらないか、それだけです。

第2位:自己効力感(できる感覚)

「みんなが学校で学んでいる間に、自分は何もしていない」という感覚は、想像以上に子供の自尊心を削ります。この「心の目減り」は目に見えませんが、放置すると学習復帰への最大の障壁となります。「できていない自分」に日々直面することは負のスパイラルを生むのです。

第3位:英語(積み上げと慣れの教科)

英語は「言語」であり、同時に「スポーツ」に近い側面があります。単語の忘却もさることながら、文法というルールが一つ抜けると、その上の文章が一切読めなくなります。特に中学生レベルの英語は、一度つまずくと自力での修復が困難な教科です。

第4位:数学(論理の連鎖)

数学は「階段」です。前学年の単元が理解できていない状態で今の単元をやろうとしても、脳が拒絶反応を起こします。ただし、数学は「どこが抜けているか」が明確なので、適切な設計があれば最も短期間で挽回可能な教科でもあります。

第5位:国語(すべてのベース)

短期的な点数は落ちにくいですが、長期的に「思考の深さ」が止まってしまうリスクがあります。語彙力や文章構成力は、他者との対話や多様な文章に触れることで磨かれます。国語力の停滞は、全教科の「理解スピード」を鈍化させます。

家庭でできる「観察チェック」:焦る前にこれを見てください

親が子供を追い込んでいいことなんてありません。お子さんを問い詰めるのではなく、以下のポイントを「観察」してみてください。

チェック1:活字への抵抗感はあるか?

勉強はしていなくても、好きな本やWeb記事を読めているなら、国語のOSは生きています。逆に、短い文章すら読むのを嫌がる場合は、早急な「読みのリハビリ」が必要です。

チェック2:「なぜ?」という問いが出るか?

日常のニュースや趣味の中で「これってどういうこと?」という発言があれば、知的好奇心は健在です。学力を戻すのは容易です。

チェック3:時間の感覚が極端に歪んでいないか?

昼夜逆転は問題の「結果」に過ぎませんが、1日の時間の使い方が自分でもコントロールできていない自覚があるなら、外的な「設計」の手助けが必要です。

岐阜開成学院./ビバ☆マナが提案する「逆転の設計図」

ここで、私が代表を務める「ビバ☆マナ」と「岐阜開成学院」が、なぜこの地域で多くのお母様方に選ばれているのか、その本質的な理由をお話しします。

私たちは、単に勉強を教える場所ではありません。「解像度の高い学びの地図」を組み立てる場所です。

① 「安心できる場所」の定義

不登校のお子さんにとって、学校や大手塾は「評価される場所」であり、「比較される場所」です。場合によっては「上位の生徒のための踏み台」扱いされることもあります。ビバ☆マナは、まず徹底的な心理的安全性を確保します。「ここなら、間違えてもいい」「ここでは、自分のペースが尊重される」という確信が持てて初めて、脳は学習モードに入ります。

② 戦略的な「短時間 × 高頻度 × 復習」

最新の脳科学でも、一度に長時間学ぶより、短時間の学習を繰り返す(分散学習)方が定着率は高いことが証明されています。

  • 短時間:20分からでいい。成功体験で終える。
  • 高頻度:週に何度も「学び」に触れることで、脳に「これは重要な情報だ」と認識させる。
  • 復習:エビングハウスの忘却曲線を逆手に取り、忘れる前に上書きする。

③ 国英数への特化と、その先のワンストップ支援

私たちは、すべてのベースとなる「国語」、積み上げの「英語」「数学」にリソースを集中させます。なぜなら、この3科目が整えば、高校進学後の選択肢が劇的に広がるからです。

そして、中学生向けの「ビバ☆マナ」から、高校段階の「岐阜開成学院」へ。 さらにその先の大学進学まで。 途中で「場所」や「方針」が変わるストレスなく、豊富な経験を持つ教員が長期的な視野で一人の人間を見守り続ける。この「ワンストップ」の安心感こそが、私たちが提供できる最大の価値です。

まとめ:不安を「部品」に分解したあなたへ

いかがでしたでしょうか。「不登校=学力低下」という漠然とした恐怖が、少しだけ「対処可能な課題」に見えてきたのではないでしょうか。

不安の正体は、以下の4つでした。

1.科目の性質(何を優先すべきか)

2.単元の穴(どこからやり直すべきか)

3.学習習慣(どうリズムを作るか)

4.自己効力感(どう自信を取り戻すか)

これらを一つずつ、適切な順番で整えていけば、お子さんの知性は必ず再び輝き始めます。学校へ行かないという選択をしたことで得られる「自分を見つめる時間」は、正しく設計すれば、将来の強い武器にすらなり得るのです。わたしたちビバ☆マナがその強力なパートナーになります。

次回予告:第2回「国語が伸びると、なぜ全教科の景色が変わるのか?」

次回は、すべての学習の根幹である「国語力」にスポットを当てます。なぜ、数学の点数を上げたければ国語をやるべきなのか。不登校からの学び直しにおいて、国語を「最強の戦略」と呼ぶ理由を詳しく解説します。

山本からあなたへメッセージ

もし今、あなたが一人で地図のない森を歩いているような感覚なら、一度私たちにその荷物を見せていただけませんか。 ビバ☆マナでは、画一的なカリキュラムを押し付けることはありません。お子さんの知的好奇心の種がどこにあるのか、どの「部品」から修理が必要なのかを、一緒に見つけていきましょう。

個別相談・見学は随時受け付けております。岐阜、各務原、瑞穂、一宮……この地域で、お子さんの未来を信じ抜きたいお母様からのご連絡を、心よりお待ちしております。難しいことは抜きにしてガス抜きのためでも構いません。ざっくばらんにお話しましょう。

今回の記事が役に立った方は、ぜひブックマーク(保存)して、不安になった時に読み返してみてくださいね。

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